チヤホヤされてますが童貞です
帰り道。

マネージャーの車の中で１人項垂れていた。

「抱かれたい男ランキングの発表明日だね！同時にキスされたい男ランキング、デートしたい男ランキングとかの発表もされるみたい♪」

マネージャー『服部 裕司（はっとり ゆうじ）』は呑気に綾斗に話しかける。

「………どーせ…デートも…キスも…セックスだって…したことないですよ〜…」
「あれ？ なんか今日不機嫌ー？」
「………何も触れないでください…」
「え〜？気になる〜！」

全てを理解してて女性との絡みが多い仕事を入れるマネージャーは鬼だと思っている。

「……そんなに童貞がコンプレックスなら彼女つくってさっさとヤっちゃえば良いのに。顔も性格も良いんだからさ」
「それが出来たら苦労してません…。それに…」


（そういうのって好きな人としたいし…）


「変な話だよね。演技力はあるし、カメラを向けられた時のポージングも作った顔も…。最近デビューしたばっかりの人には見えないくらいに決まってるのに」

深いため息をついて、自宅までの道のりをゆっくり目を瞑りながら綾斗は過ごした。
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