レーセル帝国物語 皇帝陛下に見初められた侍女見習い
「あの……。レオン様は,何をなさっている方なのですか?」
わたしはおずおずと訊ねる。でも,いくら待っても彼からの返事はない。
「もしかして,帝国議会の方?それとも役人さんですか?」
「まあ,そんなところだ」
重ねて問うと,やっと返事らしい返事が返ってきた。
「そうなんですね,やっぱり。わたしもそう思っておりました。あなた様は,高貴な身分のお方だって」
「どうしてそう思ったんだ?」
「お召しものも立派ですし,言葉遣いも。わたしも貴族の生まれですけど,『そなた』なんて呼び方,聞いたことがありませんわ」
プライドが邪魔をして,「下級の」とは言えなかった。そしたらやっぱり,そこを突っ込まれた。
「そなたも貴族なのか?」
「はい。下級の,ですが。でも,身分がそれほど高くないわたしがこうしてお城勤めをできるのは,ひとえにリディア陛下のおかげです」
わたしはおずおずと訊ねる。でも,いくら待っても彼からの返事はない。
「もしかして,帝国議会の方?それとも役人さんですか?」
「まあ,そんなところだ」
重ねて問うと,やっと返事らしい返事が返ってきた。
「そうなんですね,やっぱり。わたしもそう思っておりました。あなた様は,高貴な身分のお方だって」
「どうしてそう思ったんだ?」
「お召しものも立派ですし,言葉遣いも。わたしも貴族の生まれですけど,『そなた』なんて呼び方,聞いたことがありませんわ」
プライドが邪魔をして,「下級の」とは言えなかった。そしたらやっぱり,そこを突っ込まれた。
「そなたも貴族なのか?」
「はい。下級の,ですが。でも,身分がそれほど高くないわたしがこうしてお城勤めをできるのは,ひとえにリディア陛下のおかげです」