幽霊高校生のまつりちゃん
「……はあ」
午前中の授業はなんとか耐えた。けれど、昼休みが終わるチャイムを聞いた途端に具合が悪くなってしまって、保健室へと駆け込んだ。
養護教諭の先生は不在だったけれど、利用カードに名前を記入すれば使っていいことになっているので、私はベッドに横になった。
……いじめって、いつまで続くんだろう。
いじめが原因で自殺なんていうニュースをテレビで目にすることがある。
可哀想だなと同情する一方で、自分には無関係なことだと思っていた。
でも今ならわかる。
いじめという入口は簡単に開くのに、抜けだす出口はどこにもない。
担任だって気づいているのに知らん顔だし、いじめに関わってない大人しいグループの人たちも自分じゃないならいいやって顔をしている。
今まで目立つわけでも暗いわけでもなく、ずっと中間の位置にいたけれど、まさか自分がいじめられる側になるなんて夢にも思っていなかった。
……と、その時。保健室のドアが開く音がした。
先生が来たのかなとベッドの周りを覆っているカーテンの隙間から確認すると……。
「ちょっと、先約がいるじゃん」
それは梨花と同じ目立つグループにいる豊田彩芽だった。
その隣には彩芽の彼氏である宮本もいる。