弟にしないで。
「ねー、れいちゃん視線すごい感じるから、そのキラキラしまってくれない?!」
カフェを出るときに桃奈さんに若干怒られながら言われる。
…桃奈さん自身にも原因あると思うけど。
でも今まであんまり周りに言われるの好きじゃなかったけど、
桃奈さんがキラキラしてるって言ってくれたことに少し喜んでしまってる。
「ねーれいちゃんきいてる?」
「気にしないで大丈夫ですよ。」
「えー、そういうことじゃなくてー」
と文句を言いながら進む桃奈さん。
少しだけさっきより距離が空いて寂しい。
「まぁいいや!れいちゃん!次どこいく?まだ時間大丈夫?」
「全然大丈夫です。どこ行きたいですか?」
んー、どうしようと、
桃奈さんがまたパンフレットを覗き込む。
また少し距離が近づいて胸が高鳴る。
…ほんと踊らされてるなぁ。
なんて、苦笑い。
「れいちゃん、ここ行きたい!」
急にキラキラした目で行きたいと言い出したのは、バスケ部がやってるミニゲームコーナー。
…げ。
嫌そうな顔がでたのか、
「だめ…?」
としょんぼりされる。