生贄の花嫁      〜Lost girl〜
―泰揮side—

子供とは思えないほどの力を操る琉生達。このままでは彼らの命が尽きるのも時間の問題。


「琉生、意識をしっかり持て。悠夜、聖、こいつらを絶対に殺すな。」
「んなこと分かってる。」


「私と闘っているのによそ見ですか…?無粋なことですね。」
「はっ……無粋ね……。」





「聖、火を放ちなさい。貴方の火力に勝るものはないでしょう。」


「無理だ。そんなことしたらこいつらが……。」

「加減をすればよいでしょう。彼らの動きを封じるには貴方の力が必要です。」



「やめろ!こいつらには傷一つつけるな。花月を……悲しませたくない。」

「では、どうするつもりですか……?このまま私たちが死にますか…?」

「1つだけ……洗脳を解くことができる可能性のある方法がある。」



そうだ……あくまでも可能性の話だが洗脳を解ける方法はある。ただし、チャンスは一度きり。
1歩でも誤れば彼らに死を与えることにもなる。



「奴らの紋章を――――――――」
< 131 / 313 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop