生贄の花嫁      〜Lost girl〜

第27話 ハロウィンへようこそ!(後編)

―奏side—

花月たちの”計らい”もあって無事にゲームを始めることができた。まあ、劉磨の反応は予想通りではあったけど、もう少し察してほしいね。



「劉磨も参加すれば…?」

「誰が宝探しなんてガキ臭いことするかよ……。」


「劉磨さー、もう少し察してよね。」
「あ?」

「何でこのゲーム、企画したと思う?」

「お前の趣味だろ。自分は参加しないで高みの見物して楽しんでんだろ。」


「そっか…そう思われるくらい、今までの僕って嫌な奴だったんだね。」

「前みたいに言い返せよ。お前が素直とか気持ち悪い。」




「言ったでしょ、僕は支える側になる。だからくだらないプライドに溺れて人のことを見下すようなことはもうしない。」

「花月と何かあったのか…?」


「別に。ただ、花月の好きが向いている方向が見えてるだけ。劉磨も本当はもう気づいているんだろ。」

「……知らねえな、そんなもん。諦めるなんて性に合わねえし、最後まで諦めるつもりはねえ。」
「その強がりが自分を傷つけるって思わないの?」


「それがどうした。諦めたらそこで終わる。でも、1%でも希望があるならそこに賭ければ結果なんて変わんだろ。」

「そういうの無謀って言うんだよ。あーあ、何で僕は弱いんだろう。こんなに簡単に諦められるくらい浅い恋だったんだな……。」



「別に深いも浅いもねえだろ。未練があるなら前言なんて撤回すりゃいいだろ。」

「劉磨……初めてお前をカッコよく思うよ。傷つくことよりもその先の未来を見られるんだから。」


「未来……か。そんなでけえもん見てねえよ。ただ目の前にあるもんだけ見て生きてるだけだ。」


「僕が劉磨に勝てない理由が今ならわかる気がする。」
「勝つも負けるもねえよ。」
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