隣のキケンな王子様!
まぶしさに細めた目の先。
垂れた前髪が、郁己くんの顔を陰らせている。
――ふと、視線が合って、はっとした。
なんて……切ない目をしているんだろう。
「……だよな」
離れていく顔には、苦い笑顔が浮かんでいた。
「その王子とオレじゃ、比べものになんねーよな」
――女にののしられるようなヤツだし。
そう言った郁己くんは、あたしをそっと起こしてから、ゆっくりと立ち上がった。
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