隣のキケンな王子様!


押さえつけられているせいで、動かせない顔。


声のしたほうに目だけを動かすと、


涙でにじんだ視界に、人型のシルエットが浮かんでいる。


開け放たれた、ベランダの窓の前に。



「……の、野郎っ……!」



次の瞬間、


あたしの上の重みは、はじけ飛ぶようにしてフローリングの上に落下した。



震える腕と足には力が入らない。



それでも何とかカラダを起したあたしは、


もみ合う2人の姿を、震えながら見ることしかできなかった。



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