隣のキケンな王子様!


「いい加減にしろ。怖がってるのが分かんねーのかよ」


「っせーな。いきなり入って来て何様だ、お前。出てけよ」


「……出てくのはてめぇの方だろ」



素早く立ち上がった郁己くんの両腕が、男の人の襟元をつかんだ。



体格は五分だけれど、


郁己くんから発せられる圧力は、相手を充分に上回っている。



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