隣のキケンな王子様!
それより……
「良かった……」
ケガした指の隣り、薬指の付け根を見て、あたしは小さくつぶやいた。
これが壊れちゃってたら、あたし、泣いてたかもしれない。
「……」
「……」
「……あの」
「……ん?」
「手、離してもらえます?」
「ああ、ごめん。ちっちぇ手だなぁって思わず眺めちった」
「っ///」
「ちょっと待って。シップあるから貼ってやるよ」
「え、いいです、すぐに治ると思うし」
「いいから」