隣のキケンな王子様!
「な、なんで笑うのっ」
「だって、固てぇんだもん。そんな改まって正座して」
「だだだだって、一応最初のごあいさつだからちゃんとしなきゃって」
「いい子なんだな、あんた」
「へ?」
優しい視線を向けられて、うっかりドギマギ。
「べ、別にいい子ってわけじゃないしっ」
「大学生?」
「ん? え?」
「この辺にアパート借りるってことは、A女かK大?」
「あ、ああ、うん。A女の1年」
「へえ。あ、オレは神埼郁己ね。K大の2年」
「K大!?」
「うん」