隣のキケンな王子様!
意外……。頭いいんだ。
こんなに軽めなのに、頭の中はずっしりだなんて。
ちょっと感心してあげたのに、
「お隣の向井由梨ちゃんは、A女で、いい子で、バージンっと。よし、覚えた」
「……は? 何、その覚え方……」
「だって、さっきおもいっきり叫んでたじゃん」
「もっ、もうっ、やだっ、最悪っ」
「あはは」
なんかあたし、完全におもちゃになってない?
「もうっ! ホントに失礼しますからっ!」
今度こそ退散だ。
これ以上一緒にいたら、どんどんこの人のペースに飲み込まれちゃう。