秘密の恋
辛かったこと、悲しかったこと。全部話してこれまでに無いくらい大泣きした。


先生は背中を優しく撫でて、

「うん、そうだね。大丈夫。間違ってないよ」


そう言って相槌を打ちながらずっと話を聞いてくれる。





『先生が聞いてくれてスッキリした。ありがとう』

ちょっと遅れて、ございました。と付け足しておいた。


「……特別。敬語じゃなくていいよ。またおいで、話聞いてあげるから」


でもいいのかな。タメ口で。
まぁ先生がいいって言うならいっか。


『ありがと。明日は休むから明後日結果も伝えるね』

少し、不安になる。失敗したら……って思っちゃう。


「大丈夫。絶対成功するよ。待ってるね」


そう言って笑ってくれた時、ドキッとした。

そして、安心した。


『うん、そうだね。楽しみにしてて!』
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