私に恋する可能性



「…凄いものを見てしまった」


へ?


後方から声をかけられ勢いよく振り向く


あ、みっちゃん!

と、吉澤くん!?


「一緒に登校ですかっ!ラブラブぅ〜」


茶化す私に特に反応を示さず、下駄箱で靴を片手に固まっているお2方


「どうしたの?」


「え、犬飼先生って…あんなに優しかったっけ」


ほ?

優しくはないでしょ

鬼畜teacherでしょ


「俺も思った…必要以上に生徒に関わんないし」


え?


「いつもあんなんなの?」


「え、まあ」





「めちゃめちゃレアな犬飼先生見たわ」


「間部気に入られてんだな」



えぇ…それはないと思うよ


重労働押し付けられるしさーあー


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