エリート御曹司と婚前同居。 〜人助けしたら、契約結婚させられそうです〜



「どうぞ、インスタントだけど」

「ありがとうございます……いただきます」


五十嵐さんは私に何もやらせずに私をソファに座らせた。私って家政婦じゃなかったの……? 

まさか、試用期間は口実でもう私が奥さんになることは決定事項なのだろうか。


「……あの、何時に出るの?」

「12時半かな、それがどうかした? 帰りは19時時には帰るよ」


五十嵐さんは時計を見ながらそう言った。


「お昼作りますよ……今からだと簡単なものですけど、食べたいものはありますか?」

「うーん、美唯ちゃんが作りやすいのを」


作りやすいのを、か……さっきパスタ買ったしサラダパスタにしようかな。









「お待たせしました、サラダパスタです……お口に合うといいんですが」

「え、美味しそう! すごい……いただきます」


ただサラダに鶏のササミを盛り付けてタレだけを作っただけの簡単パスタだ……もう少し手の込んだものにと思ったけど、食べる時間もあるし時間が足らなかった。




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