エリート御曹司と婚前同居。 〜人助けしたら、契約結婚させられそうです〜


そして翌日、婚約パーティー当日。


「綺麗、可愛いよ!! 美唯」

「あ、ありがとう麗央くん」

「美唯ちゃん、可愛いね……こんな可愛い子が娘になるだなんて嬉しいなぁ」

「ありがとうございます……お義父様」


麗央くんが選んでくれたAラインのモーブ色のロングドレスに、お義父様にはネックレスとパンプスを選んでプレゼントしていただいた。


「じゃあ、挨拶しに行こうか。」

「はい」


麗央くんに腰を抱かれ、招待をした一人ひとりに挨拶をしていく。私は、ただニコニコして隣にいるだけだけど……疲れた。

こんなんじゃだめだよね……これからもずっとパーティーにでることもあるだろうし。


「疲れたでしょ? 少し休憩しよう」

「でも……い、いいんですか?」

「うん、igarAshi社長もいるからね大丈夫。挨拶は済ませたしスピーチも終わったからね」


麗央くんは、やっぱり慣れてるなぁ。

そりゃそうだよねぇ……小さな頃からパーティーとか参加をしてるから慣れっこだよね。


「美唯、もうすぐ帰れるからもう少し頑張ろう」

「うん、ありがとう……頑張る」

「だけど、その前に─︎─︎─︎」


麗央くんは私に軽くキスをすると何もなかったかのように「行こう」と言ってまた会場へと向かった。






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