キミに恋なんてありえない!?
すると蒼は
「大丈夫だから。」
と優しい声で囁いた。
ずっと突っ立って抱きついているのもあれなのでソファに座った。
ゴロゴロゴロ───ッ!
「ひぃ…っ」
思わず蒼に抱きつく力を強めた。
蒼は私の背中を摩ってくれてる。
「…体育のとき、怯えた声出してたから雷苦手なのかと思ったけど…相当みたいだな。」
はあとため息をついて苦笑いした蒼。
「だ、だって…
か、雷と暗いとこはどうしても、に、苦手で」
「うん。
俺が守るから安心しろ」
蒼が私を抱きしめる力を強めた。
「あ、あ、ありっ…がとっ」
お礼はあまり人に言うことがない。
少し照れくさくなりながらも震える声でお礼を言った。