ネクタイに恋心
待ち合わせの場所、そこに彼女の姿を見つけた。
大きく息を吸い込む。
きっと大丈夫!俺のことを好きでいてくれるはずだ。
そう自分に言い聞かせて足を進めた。
彼女に近づくたびに心臓が爆発しそうになる。
なんて俺は、弱くて情けない奴だと急に恥ずかしくなった。
彼女の気持ちを信じられない自分が。
ネクタイをはめてこればよかったと後悔する気持ちにもイライラする。
でも、そんな思いとは裏腹に彼女に近づいてしまった。