愛執身ごもり婚~独占欲強めな御曹司にお見合い婚で奪われました~
◯
安定期を迎えた九月の半ば、毛利亭で私たちの結婚式が執り行われた。
ようやくピークだったつわりが治まり、過ごしやすくなってきている。
「菜緒ちゃん、とっても似合ってるわよ!」
「ありがとう、美弥子さん」
憧れの白無垢姿に身に包み、綿帽子を被った私を美弥子さんは目を細めて見た。
「ほんと、菜緒ちゃん素敵……」
隣で美保ちゃんは両目をすごくキラキラさせていて、もしかしたら私が美弥子さんの姿に憧れたのと同じ感情が芽生えているのかなと思ったらうれしかった。
ちょうど同じくらいの年頃だったから、小学生の私を見ているようだった。
お腹はふっくらしてきたのだけど、お腹と胸の隙間をコットンで補正したり、掛下を簡易的なものにすることで締めつけを緩和できた。
「菜緒、すごく綺麗だ。驚きすぎてほかの言葉が見つからないよ」
支度を終えた私を見て、涼介さんは恥ずかしくて汗が出るくらい何度も褒めてくれた。
けれども、紋付羽織袴姿の涼介さんだっていつにも増して凛々しくて、見惚れるほど素敵だった。
着付けをしてくれた先生も、仲居仲間も美弥子さんたちまで、涼介さんをひと目見た人は皆一様に大きく目を見開いていた。
息を吸ったまま静止して次の呼吸を忘れるくらい、それほど涼介さんの端正な容姿は注目を集めた。
安定期を迎えた九月の半ば、毛利亭で私たちの結婚式が執り行われた。
ようやくピークだったつわりが治まり、過ごしやすくなってきている。
「菜緒ちゃん、とっても似合ってるわよ!」
「ありがとう、美弥子さん」
憧れの白無垢姿に身に包み、綿帽子を被った私を美弥子さんは目を細めて見た。
「ほんと、菜緒ちゃん素敵……」
隣で美保ちゃんは両目をすごくキラキラさせていて、もしかしたら私が美弥子さんの姿に憧れたのと同じ感情が芽生えているのかなと思ったらうれしかった。
ちょうど同じくらいの年頃だったから、小学生の私を見ているようだった。
お腹はふっくらしてきたのだけど、お腹と胸の隙間をコットンで補正したり、掛下を簡易的なものにすることで締めつけを緩和できた。
「菜緒、すごく綺麗だ。驚きすぎてほかの言葉が見つからないよ」
支度を終えた私を見て、涼介さんは恥ずかしくて汗が出るくらい何度も褒めてくれた。
けれども、紋付羽織袴姿の涼介さんだっていつにも増して凛々しくて、見惚れるほど素敵だった。
着付けをしてくれた先生も、仲居仲間も美弥子さんたちまで、涼介さんをひと目見た人は皆一様に大きく目を見開いていた。
息を吸ったまま静止して次の呼吸を忘れるくらい、それほど涼介さんの端正な容姿は注目を集めた。