もしも僕に妹が舞い降りたなら。
僕の名は山田裕介(仮名)とでも名乗っておこう。

現在25歳の、東京の若手IT社長だ。

新宿区の超高層タワーマンションにも住んでいるし、ブラックカードも持っているし、世間一般の同年代から見ても、成功者の部類かも知れない。

しかし、親に恵まれたわけではなく、実家は貧乏ではあったし、それなりに努力して今の社会的地位を築いたと思っている。

好きな物は大体手に入れてきたし、したい事もほとんどしてきた。

欲しい物をほとんど買ってきた僕にとって、欲しい物なんてほとんど無かった。

だけど、唯一、欲しい物があった・・・
< 2 / 7 >

この作品をシェア

pagetop