熄えないで





そんなこんなであっというまに文化祭がやってきて、それも今日で最終日。


15時まで一般公開で、片付けや後夜祭の準備のために時間が設けられたあと、16時半から後夜祭が始まることになっている。



先ほど、14時まで休憩をもらったので、のんびり文化祭を楽しむ時間はある。

しかしながら、メイもレナもリハーサルに行ってしまったので、友達が多くない私は完全に孤独を極めていた。



1日目は私の休憩に合わせて双子が来てくれたので退屈はしなかったけれど、代わりにものすごく疲れた。


それもそのはず、家ではあんなにバカ丸出しの2人だけど、やっぱり外見は目立つので、校内を歩けば注目を集め、クラスメイトの女の子達からは質問攻めにあった。


今日は2人は来ないと言っていたので、その面での疲れることはないだろうけど、1時間、1人で文化祭を回るというのはかなり無理がある。



さて、どうしようかな。

そんなことを思いながら、当てもなく校内を歩いていると。



「あー!先輩!」



聞き覚えのある声が、私を呼んだ。





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