泡沫夢幻
「え、暴走族?再会?」
先ほどまで黙って聞いていた駿が間抜けな声を出す。
「ああ、駿にはまだ言ってなかったな」
奏はどこからか暴走族の情報を得て、家族には内緒で飛龍に入ったと聞いたな。
もしかしたら駿はその事実も知らないのだろう。
駿には追々説明するとして
まずは私の学生時代の話をしよう。
「私は弱いながらも飛龍という暴走族に入っていたんだ…」
ここでの出来事が
この先何十年も私を、
私たち家族までもを苦しめることになるとは
夢にも思わなかった。