泡沫夢幻


いつものように部活を終え、
カバンを持ち帰ろうと歩き出すと
体育館裏で泣いている陽菜を見つけた。

「…けんか、した」
そう一言ぽつりとつぶやき、さらに泣き出した。



「とりあえず家くる?」
陽菜の家に行くわけにもいかず、
地面に放り投げられた陽菜の部活の道具が入ったカバンを持ち歩き出した。





「で、なんでけんかしたんだ?」
家に着き、洗面所で手洗いうがいをしてから
陽菜をリビングに通し、キッチンに立ってお茶を入れながら聞く。


笑わないでね、
と前置きして話し始めた。



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