狼の愛したお姫様
「遥…?」
私を抱きしめている遥の胸元から顔を出し、見上げてみると遥の顔は真っ赤になった。
「はぁ……無自覚って怖い。」
「無自覚?」
「叶望のこと。」
無自覚…って私が?
「そんなとこも可愛いんだけどさ…」
少しムッとしてるのに、言ってることは矛盾してる。
今日の遥はなんだか少し変で、子供っぽい。
「…今日のあの男、好きになった?」
今日のあの男…ってさっきの人だよね。
…って、え?!
「す、好きに…?ないない!なるわけない!」