狼の愛したお姫様
「お姫様───叶望ちゃんならこちらの手にありますよ。ほら」
ここからは見えづらくて、階段を降りていく度に画像がはっきりと見えてきて降りたのを後悔した。
「おっと……これ、連絡用の携帯なんで壊されちゃ困るんですよ〜」
拘束された叶望の画像を見て、遥はその携帯を奪おうとしたけど距離的には白髪が有利でそれは奪えなかった。
「…叶望はどこ?」
答えてくれるはずもない質問を聞くなんて、頭脳派の遥のする事じゃない。