狼の愛したお姫様
「痛いこと、しないで…」
その瞬間、悟った。
「なんだよ、痛いことって…」
急に倒れた女を抱え、とりあえず俺の部屋へ運んだ。
寝顔はとても寝ているとは思えなくて、苦しそうな顔をしている。
「…俺が、要らねぇって言ったから?」
だから捨てて、それが何かしらの影響を与えた。
「……ん……なさ……ぃ…」
…夢でも謝んのかよ。
「…チッ」
普通なら冷たくすれば離れてく。
なのにこの女は、冷たくしても「自分が悪い」と謝ることしかしない。
「似すぎてんだよ……」
俺の、全ての原因と。