狼の愛したお姫様
「ん…」
「目、覚めたか」
目が覚めてすぐ、女は俺から距離をとる。
「いい。ちょっと話したいことあるから近くに来い……いや、来て。」
そう言って手招きすると、少しずつ女は近づいてきた。
「…悪い、要らねぇなんか言って。」
「あれは、私が勝手に作ったから…私が悪いんです」
やっぱり似てる。
似すぎてるくらいに。
「そうやっていつも、自分が悪くないのに謝ってんのか?」
そう言うと、わかりやすく肩が跳ねた。