狼の愛したお姫様
「…生き甲斐もねぇのに、ダラダラ生きてる意味もない。」
親も、何もかも失った。
それどころか実の親に殺されかけたという過去はこれからもついてまわるし、俺自身もう…疲れたのかもしれない。
「生き甲斐かぁ…あ、そうだ」
何かを言いかけて茶髪の男はポンと手を叩いた。
「君、僕らの仲間になりなよ。君強そうだし、ワケありなのも僕も湊都も同じだし、いいよね?賢人さんも」
賢人さん……今は先代が、そこには立っていた。
「構わねぇよ?俺は。次はお前の代になるんだ。好きに仲間作って、好きにやれ!」