寵愛紳士 ~今夜、献身的なエリート上司に迫られる~
ホテルの部屋に着いたふたりは、もう一秒も待てずにドレスアップした衣装を乱しながら絡まり合い、ベッドにもつれ込んだ。
「雪乃っ……」
「晴久さんっ……」
激しいキスを受けながら、雪乃は彼と出会った奇跡を思い出す。
きっと運命だ。白馬に乗った王子様は本当にいた。波間にぼんやりと映る晴久を見つめながら恋の神様へそう感謝をし、目を閉じて、体の芯から幸せに浸った。
「好きだよ。雪乃を花嫁にできると思うと、たまらない。あの停電がなければ、ずっと雪乃のことを知らないままでいたなんて。もしそうだったらって考えただけで怖いな」
まさしく同じことを考えていた晴久に、雪乃は抱きついて体を持ち上げ、キスを返した。
「晴久さん。あの日、晴久さんが私に気づいてくれたから、こんなに幸せな今があるんですね」
「それは俺の台詞だよ。雪乃こそ、俺を見つけてくれて、ありがとう。世界一幸せにするよ」
運命のふたりの恋は、いつまでも、どこまでも。
END


