王竜
質問の意味を理解した途端、顔に熱が集まった気がした


「お前…マジでシバくぞ」


連「そんな赤い顔で言われたって説得力ねぇよ~。ハイ、寝室に行きましょうねぇ~」


問答無用で引っ張られた


「話を聞けっ!」


あたしの自室に着くと、ベットに並んで横になったあたしと連哉。連哉は添い寝をするように、片腕をあたしに貸してくれてもう一方の手は頭を撫でてくれた


何だかんだで連哉も優しいよなー。何も聞かずに居てくれるんだもの…


「連哉は何も聞かないんだね」


連「大方、久しぶりに喧嘩をして余計な事、思い出しちまったってとこだろ~?」


ホント、ムカつく…


連「ムカつくって顔してんな~笑。愛と過ごして何年だと思ってんだよ?あの時のことを知ってるのは、王竜の中では俺ぐらいだろ?」


そうだね…。あたしのことは、もしかしたら連哉が1番知ってるかもね。あたしよりも…


ずっと頭を撫でてくれている連哉の手が心地よくて、眠気が襲ってきた…


ウトウトしていると…


連「結構話し込んじまったな~。愛、お休み。そばにいるから安心して寝ろ」


「おや、す、み……」





「やっと寝たな…。愛は全部背負いすぎなんだよ。もっと俺らのことも頼ってくれ」


そう呟いていた、連哉に気づかなかった…。















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