王竜
「はっ…。謝って済むなら俺たちはいらねぇんだよ…」



ドカ!



「ぐあっ!」



バキ!



「あ゛ああっ!」



ボキ!



「ごふっ!」



弱ぇ奴ら…。こんなんで俺らにケンカ売ってきたのかよ…


「おい…。まだ意識あんだろ?」



グイッ!



不3「な、なんだ…」


フッ…。恐怖にゆがんだ顔…。あたしは、やっぱり異質なのか…。でも、今回はそんなに力を入れてないはずなのになぁ~。返り血もちょっとしかついてねぇし…。まぁいいや。


「お前ら族に入ってんだろ?どこの族だ?」


不3「何で、そ、んな、こと、お、前に、言、わ、なきゃ、いけない、ん、だよ…?」


「だってさ、お前らイケないことしてるだろ?さっきから、クスリくさくて仕方ねぇんだよ」


「「「「っ……!?」」」」


「お前らもやってんのか?やってんなら、今ここで潰すぞ…」


不1「(ヒィィ!)お、俺らはただ幹部の方達に頼まれて運んでいただけです」


「それで罪から逃れられると思ってんのか?早くおめぇらの族を吐け!」


不2「(ヒィィ!)こ、黒連です…!」


黒連…。全国No.9の族か…。あそこの族もクスリやっていたのか…。知らなかった。今日の朝、ハッキングして調べたはずなのに…しくじったか…。不正している族だとしても、下っ端をクスリを運ぶ手足にしているとはな…。潰すか…。


でも、コイツらもクスリやってるな…。微かに匂いがする…。少量だけでバレないと思ったら、大間違いだ…


「おめぇらはクスリ、やってねぇんだな?」


不1「も、もちろんです!」



ニヤ……



「ウソはよくねぇな?」



バキィ…



「「ぐあっ…!」」





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