白球と最後の夏~クローバーの約束~
 
「そこが俺と稜との決定的な差なんだよなぁ・・・・」


困り果てたわたしの頭の上で、岡田君も困ったように言う。

わたしは意味が分からなくて、きょとんとした顔で彼を見上げた。


「そんな顔で見るなよ、押し倒したくなる」

「っ・・・・!」


本気とも冗談とも取れる、そんなどっち付かずな表情で、岡田君はエッチなことを言う。


ボトッ。


びっくりしすぎて声も出なくて、わたしは手に持ったボールを落としてしまった。


「まぁ、冗談はここまでとして」


岡田君は、わたしが落としたボールを拾ってニンマリとした笑顔を向ける。

なんだ、冗談か。はぁ・・・・。

またからかわれた。


「稜は花森が聞いてたことは知らねぇから。先に俺が部室を出ようとしたら、ちょうど花森が走っていくところで。ほっぽってたやつは、とりあえず俺が隠しといた」

「そ、そうだったんだ・・・・。ありがとう」


すると、岡田君はポフッとわたしの頭に手を乗せた。

“えっ?”と思っていると、乱暴にグシャグシャ・・・・。
 

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