白球と最後の夏~クローバーの約束~
 
───キーンコーン
   カーンコーン・・・・


そして、あっという間に放課後。

部活の時間になった。


わたしの鼻は相変わらず詰まっていて、お昼を過ぎた頃には目までトロ〜ンと。

カゼ薬飲んだのに。

全然じゃん・・・・。

くしゃみは治まってきたけど、だんだんと喉がひどい痛みに変わってきていた。


でも部活には出ないと!

今日も無料で稜ちゃんを見れる絶好のチャンスなんだもん!


「ココちゃん・・・・コホッ・・・・部活行ってくるね。また明日ね〜」


ちょっと咳き込みながら、わたしはヒラヒラと力なく手を振る。


「百合、大丈夫? 無理したらもっとひどくなるよ?」


眉毛を寄せてわたしの顔を覗き込むココちゃん。

本当に心配そう。


「だいじょぶ!」

「そう?」

「うん!」

「んー。じゃあ・・・・あたし、部活行ってくるね。明日は元気に学校来るのよ」

「ありがと・・・・ケホッ」


別れ際にそんな会話をしてから、わたしは風邪の体を押し切って部活に向かった。
 

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