大好きなキミに、この想いを伝えたい
チュ‥‥‥

その音とともに、私は目を大きく見開いた。

「いいいい今、何を!?」

ほっぺにキスをされて、動揺を隠せない。

「言ったじゃん。『こうする』って」

「いきなりすることないじゃん!」

「ごめん。でも、俺、莉乃だけは誰にも渡したくないから」

目の前には、真剣な表情をしている海斗。

「莉乃が好きだ。ずっと前から」

「‥‥‥海斗」

嬉しすぎて涙が出てきた。

「莉乃?」

「‥‥‥私もだよ」

「!」

今度は、海斗が大きく目を見開いた。

「私も海斗が好き。ずっと前から」

そう気持ちを伝えると、海斗は私の顔に手を添えた。

「‥‥‥莉乃」

そして、再び海斗の顔が迫ってきて私たちはキスを交わした。

ゴンドラは頂上に達していた。
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