初恋ラプソディ
学校でみんなで片付けをした後、みんな揃って終わりの会をする。

奏先輩が部長として挨拶する。

「皆さん、お疲れ様でした。
いつも通りの演奏ができたグループも、緊張
して思い通りには演奏できなかった
グループもあると思いますが、これを糧に
さらに成長していけたらと思います。
今日は、本当にお疲れ様でした。
今夜はゆっくり休んで、また来週から
頑張りましょう。」

その後、先生から話があり、解散になった。


奏先輩、終わったら話があるって言ってたけど、何かな。

どうすればいいんだろ。

待ってればいい?


奏先輩は、まだ顧問の先生と何か話してる。


「美音、帰らないの?」

智恵に声を掛けられる。

「うん。今日は、ちょっと寄るとこあるから
先に帰って。」

「………? そう? じゃあ、またね。」

智恵は怪訝そうな顔をしながら、先に帰っていく。

ふと見ると、茜先輩も柱にもたれて立っている。

これ、奏先輩を待ってる?

じゃあ、私、お邪魔じゃない。

どうしよう。

奏先輩は待ってろって言ってたし、でも、茜先輩もいるし。

忘れたふりして帰っちゃえばいいのかな?

私がそんなことを考えている間に、奏先輩は先生との話を終えて、こちらに戻ってきた。


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