世界でいちばんのお兄ちゃん
それから、2週間

なにも進展なく過ごしていた


今日の夜はお父さんとお母さんは泊まりでいない


私は、キッチンでご飯を作っていた


いつも通り、男子達が来た。

幸「なに作ろうか迷ってたの?」


私は料理をあまりしないし

不器用だし

よく、お母さんと奏兄と3人でしてたなー

私は不器用すぎて

包丁で手を切ったり

鍋を焦がしたり

なにかとやらかしていた。



幸「お母さんが言ってたよ。

不器用だから手伝ってあげてって。

大丈夫そう?」


そんなこと、

悔しかった



幸「絆創膏がたくさんあるね。

ジャガイモの皮がむけないなら、

包丁じゃなくてピーラーでむこ?」


そう言って、ピーラーを出した


幸「カレー作ろうか。

瞭汰と暖翔も手伝って。」

瞭「はーい。」

暖「オッケー。」


私は情けなかった

もっと、学校の勉強じゃなくて、

料理の勉強をしとけばよかった


幸「結菜ちゃん。

何すればいい?」

私にそう聞いてきた

どうしらいいのか

初日のあの一件以来

一言も話さなかったから

なんて言えばいいのか


幸「結菜ちゃん。

一緒に皮むきしよ?


瞭汰は鍋の準備とカレー粉

暖翔はご飯の準備して。」


奏兄みたいではないけど、

違う温もりを感じた



それから一緒に皮をむいて、

手伝ってもらい完成した


初めて6人で食べる夜食

「いただきます」

幸祐さんと昌都さんの間とかしかも

前には瞭汰さん、暖翔さん、快翔さんがいて


幸「どうだ?味は」

瞭「美味いよ。」

幸「結菜ちゃんが作ってくれたんだよ」

快「おー。凄いね」

瞭「美味いよ」

暖「うん。美味い!」


そう言ってくれるけど、


ほぼ、作ってない

食べる手を止め、スプーンを置いて

「こんな、不味いのやっぱいいや。」

私は、自分の部屋へ戻った












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