世界でいちばんのお兄ちゃん
椋太side

それから1時間後

椋「なぁー。」

結菜に話しかけた

結「ん?どうかした?」

椋「ちょっと、お兄さん達のとこ行きたいんだけど……」

結菜は

結「あー。うん!

それなら、2階の1番左の部屋だよ」

椋「あ、ありがとう。30分くらいしたら戻ってくるな」

俺はそう伝え、2階へ上がった







コンコン

幸「はーい。」

椋「あ、椋太です。

入ってもいいですか?」

幸「いいよー。」

許可をもらい入る

椋「失礼しまーす。」

中は綺麗で5人のお兄さんがいた

幸「どーぞ。」

長身で細身のイケメンのお兄さんが

迎えてくれた

他のお兄さんはそれぞれの事に没頭してる

幸「どーかした?」

椋「あ、えっと。」

幸「あ、自己紹介まだだったね。

俺は、幸祐。高3で、昌都も高3。

椋太は高2で、暖翔、快翔が高1ね。」

俺と歳が近い

椋「あの、さっきは警戒してすいませんでした。」

俺はまず、さっきのことを謝った

幸祐さんは

幸「大丈夫。俺らも根に持つ経ちじゃないから」

そう明るく言った


俺は、

伝えたいこと

ちゃんと言いたいこと

椋「あの。」


いま、言わなきゃいけないこと。

椋「アイツのことバカとか言いましたが、

アイツ、結構、神経質で。

考え込むと爆発したり、不安に

なると、震えたりとか

小さな事で大きく心に傷負ったりする人で、

俺も、極力、気づいてあげるようにしてるんですが

無理してたら注意してあげてください」


奏多先輩が亡くなった時も

外見は普通そうに接してくれたけど、、

1番、深刻だったのは結菜だった

だからこそ、

俺が助けてやりたかった

幸「うん。それは俺もわかってるよ。

初めに来た時はね、結菜ちゃんにものすごく反対されて

ずーっと、結菜ちゃんにそっぽ向かれたけど

結菜ちゃんは、確かに反対してたけど、

それは誰にでも優しくて。尚更、気づけない自分の後悔を

克服出来ないからの弱さなんじゃないかなーと

俺は思って。

歩み寄ることも大切だし、

後悔をちょっとずつ克服していくのも大切なんじゃないかと思う


ネガティブ思考になりやすいから、

極力、いっぱい褒めて、自信つけさせて

前向きに変えようと頑張らせてるよ。」

凄い……

俺より一緒にいる時間が長いから

でも期間は俺の方が長いのに

知り尽くしている

それも、お兄さん達の優しさなんだろう

いいなー。

結菜……


愛されてんじゃん。

椋「いい、お兄さんっすね。」

俺は感動した

幸「ううん。椋太くんの方が、

結菜ちゃんの為に頑張ってるよ」






それから2時間

椋「今日はありがとうございました。」

楽しかったな

結「また来てね」

幸「うん、そーだね。」

椋「はい。また来ます。」

俺は家へ帰った
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