世界でいちばんのお兄ちゃん
結菜side

幸兄に呆れられちゃった

それにしてもしんどい

病院にだけは行きたくないから

安静にしてよう



何時間経ったんだろう


幸「起きた?体調どう?」

ただ、黙っていた

幸「下、降りれる?

もう夕飯だから。」

その優しさに私は泣いてしまった

ほんと泣き虫だ

涙腺脆いし、普通に泣きそうになるし

弱い人間だ


幸「しんどくなった?」

結菜は寂しいんよ

そっか。ようやく気づけた

私は……






1人が嫌だってことを














幸「結菜。

降りれるか?」

私は……

結「嫌だ」

幸「何が嫌なの?」

結「結菜が泣くのは弱いから。

最初っから、、弱かった

こんな姿……見せられないよ」

ただ単に、溢れ出す涙を止める方法を

知りたかった。

















幸「熱もあるし、心も辛いんやろ?

ご飯食べれそうにないなら、ついててやるから寝なさい。」



幸兄はそう言った

私はその優しさに甘えてしまった


結「幸兄……大好き!」


その後のことはよく分からない。

幸兄の腕の中に飛び込んだ後のことは


気づいたら寝てしまっていたからね
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