激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
口調が強くなった大沼さんは、とても不機嫌だ。


「今日の主役は副社長です。花はあくまで脇役のほうがよろしいかと」


予算をたっぷりいただいたので、使用している花はどれも高級品だ。

ただ色味は白を基調にしていて抑え気味にしている。

それはかなり大きな飾りつけになるため、花に注目が集まるのはよくないという判断があったからだ。

しかも、今日のためにホテル担当者と何度も連絡を取り、照明のあたり方も確認済みで、その上でこの花々をチョイスしている。


装花に関しては私たちだってプロだ。

請け負ったからにはパーティを台無しにしないようにするのが義務というもの。

しかも依頼者の高畑さんや副社長からの指摘なら考慮するが、今までノータッチだった大沼さんの意見に左右されたりはしない。


「いいから、言われた通りにして」

「できません」

「仕事を発注しているのはこっち――」

「大沼」


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