激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
連れていかれたのは麻布(あざぶ)にある立派すぎるタワーマンション。

たしかできたばかりの頃、かなり豪華だと話題になった物件だった。


ここに住んでいるの?

地下駐車場に鮮やかなハンドルさばきで車を停めた彼は、花束を持って降りた私の腰をそっと押してエスコートする。

そしてすさまじい勢いで上がっていくエレベーターの中で、私を見て優しく微笑んだ。


「紬がここにいるなんて……」


そして感慨深い様子で私の頬にそっと触れるが、信じられないのは私のほうだ。

でも、いきなりついてきてしまってドキドキしていた。

花のためとはいえ、プロポーズを承諾したばかりなわけで、いろいろと心がついていかない。


四十五階で下りた彼は、とあるドアの前でカギを解除して「どうぞ」と中に促す。


「お邪魔します」


いきなり私を出迎えたのは大理石の床。
マンションにしては広い玄関だった。

< 128 / 333 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop