激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
もう見られてはいるが、こんなふうにされると戸惑う。


「ダメ。俺は紬の全部を知りたい。それに、この傷も愛おしい」


バラの棘で切ってしまった傷をペロリと舐める太一さんは、なぜか満足げだった。


「俺……ずっとこうなれる日を夢見てきたから、止まれないかも。メチャクチャにしてしまいそうだ」


彼はそうささやいたあと、私の額に額を合わせる。


「太一、さん。本当に私でいいの?」

「今さらだよ、紬。もう逃がさない。お前は、俺だけのものだ」


情欲を纏った表情で断言されて、たちまち鼓動が勢いを増す。

彼の激しい独占欲が心地いい。
こんなふうに感じるのは、初めてのことだ。


「愛してる」


そしてその言葉を合図に再び熱いキスが降ってきて、それからは悶えることしかできなくなった。


「んんっ」
「声、我慢してるの? 聞かせて」


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