激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
ヤバい。メチャクチャかわいい。


無防備に眠りこくっている彼女が愛おしくてたまらず、抱きしめたくなる。

でも、昨晩――いや今朝も、相当無理をさせたのでさすがに起こすのはかわいそうだ。

自分の意見を物怖じすることなく主張する紬は、一見強くて明るい女性に見える。

しかし実はとてつもなく繊細な心の持ち主だし、俺が軽くキスを落とすだけで頬を真っ赤に染めるような初心な女だ。

そのくせやめようとすると『早く、来て』とか……。


昨日の彼女の乱れた姿を思い出すと、やっぱりニタつく。
俺だけのものになるなんて、たまらない。


再びリビングに戻った俺は、買ってきたコンビニ弁当を置いて用意されていた食事に手をつけた。

献立はサバの味噌煮がメインで、他に豚汁や小鉢が数品。
和食は大好きだし、優しい味付けがまたいい。

俺のために作ってくれたものを残せるはずがなく、すべて平らげ幸福感に浸る。


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