激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
最初は駐車場で待機していたが、店長にあいさつをしておきたいと思い立ってあとを追った。


「こんにちは」
「宝生さん!」


最初に俺に気づいたのは店長だった。

店長の声に反応して、あの西田という名の男性フローリストと話をしていた紬が振り向いて驚愕の表情を浮かべる。

俺が来たらまずかった? なんて少し腹を立てるのは完全なる嫉妬だ。

満面の笑みで他の男と話している彼女を見たくない。
紬は俺の女なんだ。


「ご無沙汰しております。先日はありがとうございました」

「いえいえ、こちらこそ。宮城グループの仕事もすっかり軌道に乗りまして」


それは承知している。
宮城副社長が紬の能力を認めているし、訪ねてくるお客さんの反応も上々らしいからだ。


「それはよかったです」
「今日はどうされたんですか?」


紬にチラチラ視線を送る店長は、交際にこぎつけたと気づいたのかもしれない。


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