激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
「そうですね。プロジェクトを掛け持ちすることもしばしばですし、大きなプロジェクトが本格的に動きだすと、帰りが日をまたぐこともしょっちゅうです。だから、女性とじっくりお付き合いすることもなかなかできなくて」


それでお見合いだったのかな。
しかし、その相手が私なのは間違いな気がする。


「それは大変ですね。体力もないと」

「はい。ですが、今は将来のために勉強させてもらっているので、踏ん張りどきだと思っているんです」

「なにか目標がおありで?」


ごく自然の質問を投げかけたつもりだったが、彼の箸が止まり表情が引き締まった。


「実は、太平(たいへい)物産を継ぐことになっています」
「太平物産……?」


って、あの?

正直、アドバンスファームと言われてもピンとこないが、さすがに太平物産は知っている。
三谷(みつたに)商事と並ぶとても大きな商社だ。


「継ぐ、とは?」
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