激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
「なによ。自分が幸せだからって、失恋した私を見下してるの? あの人にだまされた私をバカにしてるの!?」


加代が強い言葉で紬を責めるが、紬は穏やかな表情を崩さない。


「バカなのは、偽りの愛をささやいたお相手です。たまには優等生の仮面を外してください。つらい気持ちを吐き出して泣き叫んだっていい。太一さんやご両親が絶対に受けて止めてくださるはずです」


紬の言葉は、俺の胸にも響いた。

その通りだ。
完璧でなくとも、俺の大切な妹に変わりない。
たまには泣きわめいて俺を困らせればいい。


「私は誰にも助けを求められなくて、自分はダメな人間だと思い込んでいました。だから、苦しくて。でも、太一さんが花を好きな私を丸ごと受け止めてくれたから、ようやく足を踏み出せました」


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