激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
私は緊張で心臓が口から飛び出してきそうなのに、太一さんはいつもと変わりない。

毎日顔を合わせているのだから当然かもしれないけれど。


「初めまして。主人がいつもお世話になっております」


このセリフを何度こっそり練習したことか。太一さんのことを『主人』と表現したのが初めてで照れくささもあるが、それより今は粗相がないようにと必死だった。


「これはこれは。美人の奥さんと結婚したと聞いてたけど、その通りだ」


竹内さんの隣に立つおそらく奥さまが、芸能人かと思うほどの美しさとオーラをたたえているので、私は否定したい気持ちでいっぱいだった。

しかし、太一さんは笑顔で「恐縮です」と答えている。


「妻の路子(みちこ)みです。わからないことがあったら遠慮なく聞いてください」


続いて奥さまを紹介されて、頭を下げる。


「本日はお招きくださりありがとうございます。こちら、よろしければ」


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