激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
料理をするならあまり動きにくいものもよくないと思ったのに、着物姿の人までいて驚いた。


太一さんがジャケットにノータイだったのでこれで十分かな?と思ったけれど、失敗したかも。
上流階級は難しい。


「宝生。急な電話が入って、仕事頼める?」
「はい」


太一さんは竹内さんに別室に呼ばれてしまった。

彼は私を心配げに見つめながら出ていった。


「奥さま、こちらにどうぞ。ご紹介しますよ」


大沼さんがやってきて、実ににこやかな表情で私を他の奥さまの輪に連れていく。

いつもスーツ姿の彼女だが、今日は清楚のワンピース姿だ。


「こちら、宝生さんとご結婚された紬さんです。なんと、フローリストなんですよ」


後半は明らかにバカにした調子で。
しかし、想定内だ。


「宝生紬です。どうぞよろしくお願いします」

「それで花束ね。あなた、その洋服はどちらで買い求められたの?」


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