激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
この緊迫した状況で余裕の笑みを浮かべる太一さんのすごさを感じる。

仕事で何度も窮地を乗りえてきた彼は、これくらいのことでは動じないのだろう。


「私は宝生さんのこれからの人生を心配して差し上げているんですよ。この奥さまでは社交界デビューも難しいじゃありませんか」

「ご心配ありがとうございます。ですが、問題ありません。彼女の堂々とした立ち居振る舞いをご覧になったでしょう? 間違ったことはきちんと指摘できる強い女性です。私たち経営コンサルタントは、周囲の意見に流されて適当に物事を処理していくととんでもない失敗をします。信じられるのは確固たるデータと自分だけ」


太一さんはそう口にしながら大沼さんに鋭い視線を送る。
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