激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
「そうだよな。わかってる。わかってるんだけど、紬のこととなると理性が働かない」


眉をしかめる彼は、私の隣に移動してくる。


「余裕なくて残念だな、俺」

「いえ、全然。妬いてくれて、うれしい、です」


正直に胸の内を明かすと、彼に腰を抱かれた。


「よかった……」

「太一さんだって誰かと乗ったことがあるでしょう?」

「あるな。しかも女だ」


それを聞き、私の胸も嫉妬でじんわりと焦げ始める。

中学生じゃないんだし、互いに過去があってもおかしくない。
わかっているのに、妬けるのだ。

太一さんの気持ちが身にしみた。


「加代っていう名前のね」
「加代さん?」
「そう、遊園地なんて小学生以来だからなぁ」


その思わせぶりな言い方は……とつっこみたくもなったけど、それより小学生以来というのに仰天だった。


「遊園地、嫌いですか?」

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