激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
「紬」


私も食べ始めると、唐突に彼が身を乗り出してきて私の口元をペロッと舐めるので、驚きのあまり目が大きくなる。


「な……」
「ソース、ついてるぞ。ほんと、かわいいなぁ」


舐められた上かわいいとまで言われて、完全にノックダウン。

恥ずかしさをごまかすためにもうひと口ハンバーガーを頬張った。


照れくさくてたまらないけれど、幸せかも。
もう結婚しているのに、付き合い始めのカップルが味わうようなドキドキ感に酔いしれた。


太一さんを振り回し過ぎたので、もう帰ったほうがいいかな?と考えていると、近くにあった観覧車に引っ張られて、向き合って座った。


「観覧車は久しぶりです」
「前は誰と来たの?」


鋭い質問に目が泳ぐ。
最後は多分……元カレだ。

黙っていると「男だな」と指摘されてしまった。


「もうずっと前の話ですよ?」

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